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お遍路旅13日目

12月25日


朝、7時45分に道の駅ひなの里を出ました。
7時には最初の寺20番鶴林寺に着きたいと思っていたのに・・・。
どうも、スタートが遅れます。
それでも、距離からして、8時には鶴林寺に着くと思っていました。

処が、道の駅を出て暫くして、幹線から外れてすぐに、
急激な上り坂が続き始めました。
距離にして、鶴林寺まで残り4km程ですが、
この急激な坂道を上り続ける事はかなり辛い!
最初の1kmは頑張ってチャリに乗ったまま、こぎ続けましたが、
それがあと3kmも続くと思ったところで諦めました。

とある小屋の陰に自転車を置き去りにして、
そこから徒歩で登ることにしました。

ところが、鶴林寺まで1.7km地点で、
次の21番大龍寺へ行くための分かれ道があることを
そこに着いて知りました。
地図を総合的に見てないとそんなものです。


鶴林寺に着いたころには、当初の想いとは裏腹に9時になっていました。
2時間も遅れています。
鶴林寺はすぐ近くにあると、余裕を噛ましていたのが仇になりました。

鶴林寺の納経所で、「徒歩できたのですか?」
と尋ねられたので、
「自転車で来ました。」と答えると、
「大龍寺にはロープウェイを使いますか?」と更に尋ねられました。
私は、自転車は使っていても、
基本は自分の足で進むことを前提にしています。
その私にロープウェイを使うことはナンセンスです。
「自転車で登れないなら、お遍路道を歩いて登ります。」
と伝えると、
脇に置いてあった電話帳の切れ端に、
筆で、地図を書いて、道順を詳しく解説して下さいました。
今時、鉛筆やボールペンではなく。筆ですよ!
かっこいいですね~。

そのことから、
地図は自転車に置いてきてしまったので
詳しいことは確認できませんでしたが、
次の大龍寺は、この鶴林寺よりも厳しい山の上にあるらしきこと、
そして、やはり自転車を置いたところから1.5kmほどの、
分かれ道となっている鶴林峠までは自転車を押して、
登っていかないとならなそうなことを知りました。

自転車まで戻ってくるのに30分を要し、
地図を確認すると、
鶴林峠を超えないとすると、20kmは走らないとならない。
平道でも20kmとなると1時間掛かります。
そうなれば、1.5km自転車を押した方が早そうです。

実は、その地点まで登ってくる途中に、
ミカンの無料販売があって、
後で寄れば良いと通過してきてしまっていました。
そのミカンの無料販売が心残りだったのですが、
この先の運動量を考えたらそうも言っていられません。
意を決し、自転車を押して歩き始めました。

この道、自転車を押してもやはり険しい峠でした。
おそらく、荷物がない状態で自転車に跨がっていたとしても、
登るのは至難と思えました。
分かれ道となる鶴林寺峠に至ったときには10時になっていました。

そこから、鶴林寺の納経所のおじさんに教えて頂いた
お遍路道の入口まで自転車に乗って行き、
軽トラしか登っていけなくなる道の脇のある家の入口で、
その家のおじいちゃんに、
そこに自転車を置いていく許可を求めました。

すると、私が置こうとした場所は、
車が回るのに邪魔になるからと、
その家の門の近くまで自転車を持ってくるよう言われ、
そこに自転車を置かせて頂きました。
これならば、誰かにいたずらされる心配はより少なくなります。
おじいちゃんの親切に感謝です。


途中、軽トラしか登ってこないと言われる急な坂道を、
バイクの郵便屋さんが私を追い抜いて行きました。
とんでもなく山の中、
ひっそりと暮らしている方がいらっしゃり、
そこに日々、郵便屋さんが通っている。

日本の郵便料金が高いと文句を言う方もいらっしゃるかもしれませんが、
全国津々浦々、こういう公共サービスを価格を均して行うのって、
私は大切だと思っています。
都会は元々便利なのですから、
公共サービスとしては、田舎の不便な所の分を
少しずつ負担して補償するのはとても大切なことだと思います。
郵便屋さん、ご苦労様!と、
追い抜いて行った郵便屋さんがバイクから降りて、
そのお宅に入ろうとしているところで、
写真を1枚撮らせて頂きました。
ちゃんと、郵便物を持ってポーズしてくれました。


鶴林寺の納経所のおじさんからは
麓から大龍寺まで歩いて1時間と聴いていましたが、
実際には1時間半掛かりました。
大龍寺に着いたのが12時です。
さすがに、ロープウェイを使うだけあって、険しい登り坂でした。


そんな大龍寺ですが、寺の庭には車が駐めてあり、
あれ??
どうやら別ルートで自家用車が登ってくる道があったようです。
自転車バイクもその道を辿って、
山門までは登ってきて良いようでした。
それを見て、
自転車で登って来れなかったことが悔しいような気持ちが生じたり、
それでも、「今辿って来た道が私には最良だった。」という言葉が、
右上の方からチラチラ聞こえてきて、納得しようとしたりしてました。

実は、この険しいお遍路道を歩いている間、
沢山のメッセージを受け取っていて、
この道は必要な道だったんだという想いがあったのです。
そのメッセージについては、
今日の日記の最後に記しておきます。


納経所のおじいさんは、酸素ボンベを背負っている方、
どうも、こういう方って、見ているだけで私は辛くなります。
呼吸の一回一回に生と死のせめぎ合いを見ながら生きていらっしゃる。
なにか、壮絶なものを意識してしまいます。


自転車のある処に戻って来れたのが、 1時です。
今日は、23番までは行き着いて、
徳島県のお寺は全部終わらせるつもりでいたのですが、
なんだか、暗雲が漂い始めているような、
焦った気分が生じ始めてます。

自転車を預かって頂いたお家にお礼の挨拶をして、
厚着していた服を脱ぎ、バッグに納めて、
さあ、出発!! と自転車に跨がったら、、、、
なんと、なんと、
前輪が、パンクしているじゃないですか!!

マウンテンバイクだから、パンクしないと期待して
チャリを選んで旅に出たのに!!
旅に出て、これで2回目のパンクです。
今度は、前輪です。

自転車に着いている荷物を外し、
パンク修理しようとすると、
チューブが、大分ぼろぼろです。
灯油を撒いて劣化したような、
ひび割れだらけの状態です。

これじゃあ、一ヶ所修理したって、
すぐに次の場所に穴が開くと、思えてしまいました。

でも、神様は、ちゃんと用意させてくれていたんですね。
昨日ですよ! 交換用のチューブを手に入れたの。
このタイミングで新しいチューブが必要になるなんて、
何というタイミングでしょう。
早速、使わせて頂きました。

パンクを修理していた間、
その家のおじいちゃんが出てきてくれて、
私の修理のお手伝いをしてくれました。
かつては、おじいちゃんも自転車で走り回っていたという話をしたり、
修理の合間、楽しい時間を過ごしました。

で、片付けて走り出そうとすると、
いつの間にか、ミカンを用意してくれていて、
せっかくだからと、
そこで腰を落ち着けて、
その一つのミカンを頂きながら、
おじいちゃんと話をして、出てきました。
おじいちゃん、私の後ろ姿を追いかけるように、
「気を付けて行きや~!」
私、「おじいちゃんも、お元気で~!」
ってお別れしてきました。

たとえ、それが、おじいちゃんが
針で穴を明けて起こったことだったとしても?
私と会話したかったおじいちゃんの気持ちは、
ミカンを用意して待ってくれていたことに現れています。

その前に、納経所のおじさんから、
麓で自転車を預けて行くんだよ。
と言われた言葉と想いが重なります。

こういうことだったんですね。

こういうことが起きるんですね。


そこを暫く行くと、ある集落で、空き缶で作った奇妙な釣り飾りを、
干し柿のようにいくつも軒に連ねていらっしゃるのが目に着きました。
それに見とれて、写真を撮ろうと立ち止まっていると、
声を掛ける方がいらっしゃいます。

後ろを振り返ると、
さっきの自転車を預けていたおじいちゃんのところへ
お届け物をしていたおじさんが
その旦那の嫁さんと思わしき明るいおばさんと、にこやかに立ってます。

一瞬、私、この辺に知っている方いらっしゃったけか?
って、混乱しましたが、
「おじいちゃんの処で会った人だった。」って思い出し、
人の縁て不思議だなーって思いました。
これが、20m離れていても、こうはならないんです。

世の中では、
俳優はこれしか居ないンかよ!っていう現れ方をします。
縁というのは面白いですね。

そこで、大龍寺までの道のりを再度確認して、
走り出しました。

おじいちゃんには、今日は22番大龍寺で終わってしまうねって言われ、
おじいちゃんの処を出たのが予定を大きく遅れた1時半頃、
かなり、不安になってきています。

今日は、道を間違えたり、迷ったりしたら、
23番まで終わらない。
それは避けたい。
そういう想いが強くありました。


22番平等寺までは、大した峠もなく、かなり平坦な道だったおかげで、
スムーズに走れ、余裕で行き着けました。

その納経所で、
17番井戸寺で軽トラの鍵をなくして立ち尽くしていたおじいちゃんに
会いました。
「自動車の鍵が見つかったんですか?」と尋ねると、
あの後警察に行き、警察で鍵屋さんを手配してもらって、
鍵の制作費に1万5千円掛けて、
作ってもらったと言っていました。

警察まで行かなくても、
お節介そうなおばちゃんが、しきりに、おじいちゃんに、
鍵屋さんを紹介していたような気がするのですが、
おじいちゃんは気づいて居ないんですね。
変に係わりたがる面倒なおばさんとしか
観ていなかったのかもしれません。

人は何か想いがあると、
側で親切に言って下さっている方の声が聞こえない。
そんなことがあるんですね。

おじいちゃんには、
「お遍路で起こることには、何か意味があるから、大切にしてね。」
って、声を掛けて、別れたけれど、
このおじいちゃんには、
そこで起こっていることの意味を分かる日は
生きている間はないような、
そんな気がした一幕でした。

それにしても、鍵屋さんってすごいですね。
たとえ、軽トラの鍵とはいえ、
自分で開け閉め、動かしたりできるだけでなく、
常時それが使えてしまう鍵にしてしまうんですね。
すごい技術です。


平等寺を出たのが3時、
次の本日の最終クリア目標23番薬王寺まで20km
薬王寺が山の中になければ、何とか今日中にクリアできる距離です。
地図を見ると、国道55号のすぐ脇にあるようなので、
それほど登りで苦しまずに済みそうな気はしていても、
実際にはどうかは走ってみないと分かりません。

そこからは、休憩なしで、必死にペダルを漕ぎました。
まずは、道を間違えないこと、
道は、一旦国道55号に出たら、
ひたすらこの国道を走り続ける一本道のはず、
でも、間違えることもある?
少々、疑心暗鬼に慎重になりつつ、
国道を走り続けました。



途中から、なんだか自転車が、やたらと重くなり出したような気がします。
変だとは思っていても、自転車を先に進めることに必死になっていると、
一度立ち止まって、自転車を点検するのは、
時間が勿体なく感じてしまいます。

走りながら、荷台のロープは絡んでいなさそう。だとか
点検しましたが、
登り坂になると、なんだか、国道を走っていてこんなにしんどかったけっか?
とか、
下っていても、なんだか登っているようなペダルの重さを感じてました。

気づいたのは、
もうすぐ薬王寺に着くという交差点で、
信号赤で一旦停まって走り出したときです。
一旦停まって、走り出そうとすると、とても重い!  妙に重すぎる!
そう思って、自転車から降りて、タイヤを回してみたら、
後輪はスムーズに回るも、
前輪は、まるっきりなんだか回らないような状態でした。
ぐっと、力を入れても回らない!!
あれっと思って車軸の周りを見ても何も絡んでいません。
おかしいなーと思って、しっかり観察してみたら、
ブレーキがリムに吸い付くように食い込んでしまっていて、
回らなくなってしまっていたのでした。

思い切り力を入れて、
食い込んでしまっているブレーキを剥がして、
ようやくそれからスムーズに、
普通に軽いペダルで走ることができるようになりました。

どうやら、ブレーキも自転車屋さんで調整してもらった方が良さそうです。
急な下り坂で、かなりブレーキが消耗していたり、
ブレーキを握りしめ続ける事で、ブレーキワイヤーが伸びきっていて
ブレーキの効き目が甘かったりと、いうのもあるようです。

こういうサインを無視し続けると、
すぐには起こらないにしても、
重大事故を起こしかねないからなー。
と思った、一幕でした。


23番薬王寺には4時15分頃着くことができました。
山門が本当に国道沿いにあってびっくりしました。
しかも、これまでのお遍路寺の中でも、特に大きなお寺です。
駐車場も広く、お遍路以外でも、
沢山の人がお参りに来るお寺のようです。

この寺でお参りをしている間に、
再び三度、手袋を落としました。
今度は左側。
左側はもう一枚持っているからまあ良いか?
なんて思いながらも、お参りを済ませた後に、
再び、お参りしたところに戻ったりして探しながら
山門まで戻ってくると、
その階段の真ん中に落ちていました。


これで、本日の予定ヶ所、徳島県内の札所は
総て巡ることができました。
そこから、近くに在るという道の駅まで行って、
これからの歩みを考えました。

道の駅では、
半額となっている安倍川と菓子パンが有ったので、
それをちょっと食べ、遅い昼飯とさせて頂きました。



実は、今夜は、姉貴の友達という方の家に
やっかいになることになっています。
その方は、海部町に住んでいらっしゃって、
今日立ち寄ると、四国に入ってから連絡してました。
もし、薬王寺をクリアできなかったら、
その日は約束をしてしまったので一旦海部町まで行って、
そこから再び、
23番薬王寺まで戻って来なければならないところでした。
まあ、何とかなるようになるものです。



更に更に、実はなのですが、
私、年末は、お歳暮代わりに、蕎麦を打って、
隣近所ご親戚一同に送ることにしています。
ということで年末はお遍路を中止して、一時帰省です。
ちょっと帰宅するには早い気もしましたが、

見ず知らずの所で
自転車と荷物を預かってくれる人を探すことを考えるより、
せっかく、姉の友達の家にやっかいになれるのですから、
しっかりそこに頼ろうと思いました。


そのお宅まで、約30km走りました。
そのお宅では、お遍路にあるまじき
なんだかあまりにもすごい歓待を受け、恐縮至極です。


本日の走行距離70km
それ以外に、かなり歩いていて、
自転車では、疲れなかった下肢の前の方が筋肉痛を起こしていました。


このお宅では、正月中は不在となるそうで、
5日にならないと戻って来れないそう。
ということで、私のお遍路再開は、
1月7日以降ということになりそうです。

時刻表を調べると、
松本までは、18切符で1日で着くけれど、
海部町までは、JR牟岐線の終電があまりにも早く、
2日掛かってしまいます。

丁度18切符は残り3日分、
行きも帰りも2日掛かる場所でなくて良かったと、
胸をなで下ろしました。






本日受け取ったメッセージ

下を向いて歩くこともできる。
周りを観て、景色を楽しみながら歩くこともできる。
あなたはどっちの人生を選びますか?




靴を履き替えることの恣意的意味

私がどんな感情や想いを抱くか、『履き替える。』
そのよりどころとしているベースの考え方を『履き替える。』

何かが起こったとき、
それを怒るのも自由
それを笑うのも自由
それは、元に有る考え方のベースを履き替えることで替えられる。




お遍路は、
時間に追われて走っていると、
せっかくの体験を自分に返すことができなくなるよ。
時間に余裕を持って、自分に向き合いながら歩くのが良い。

それで、結局最良の結果を得ることになる。
焦って、あがいていては、
大切なものを見逃すことになるよ。

それは人生も同じだね。


泊まる宿を確定し、
その日立ち寄る寺を定め、
確実に、確実に安全安心な道を進むこともできるでしょう。
でも、私のしたい旅は、それじゃない。

確かに、経済的には豊とは言えないかもしれないけれど
でもそこで、起こることを楽しみながら、
目的地はあったにしても、
それは単なる経由点。
何処で泊まるかも分からない。
何処で食べるかも分からない。

でも、そこで起こることの一つ一つを味わい、楽しみながら、
一歩一歩進んでいくの。




私の人生は、やはり一人旅。
わいわいがやがやと、
集団に合わせての旅は、性に合わない私。

その日その時、自分の生きたいところに行って、味わうの。
それをシェアするのはネットぐらいが丁度良い。

私も負担にならず、
私が私に起こったことを反芻しながら書けば良い。
読む方も、読むも読まないもその人の勝手、
興味を持った人が興味を持っただけ読めば良い。
そして、それで得るものがある人は
大切なものを受け取ることができるでしょう。



そこで、起こるべきことが起きている。
ちゃんと成るように成ると、信じることができさえすれば、
これからの人生も、
そうやって生きていくことができるからね。

お遍路は、これからの人生を暗示する
         『縮図』になっているんです。



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テーマ : 自転車旅行
ジャンル : 旅行

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プロフィール

ねこって

Author:ねこって
 世に巣喰う(金融,医療,エネルギー等の)利権を排除し、メディアによる染脳から脱却し、オルタナティブな社会の実現を目指しています。
 キーワード、国民配当(ベーシックインカム)、千島学説、地球環境蘇生運動 

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